第11章_標準ライブラリ
今回の項目では、標準ライブラリについて出題されます。
本試験の主教材である「Python3エンジニア認定基礎試験問題集」では第11章(P144~P145)の5問の内容です。
確認問題 1
osモジュールに関して、カレントディレクトリを取得する関数として正しいものを選択してください。
1. os.getcwd
2. os.cd
3. os.pwd
4. os.chdir
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答え:1
- os.getcwd() は “get current working directory” の略で、カレントディレクトリ(現在の作業ディレクトリ)のパスを文字列として返す関数です。
他の選択肢の説明:
- os.cd – このような関数はPythonのosモジュールには存在しません
- os.pwd – このような関数はPythonのosモジュールには存在しません(bashなどのシェルコマンドでは「print working directory」として存在)
- os.chdir() – こちらはカレントディレクトリを「変更する」関数で、取得するものではありません
確認問題 2
globモジュールで、カレントディレクトリ内の拡張子が.pyであるファイル名のリストを取得する方法として正しいものを選択してください。
1. glob.glob(“%.py”)
2. glob.glob(“.*.py”)
3. glob.glob(“*.py”)
4. glob.glob(“.py”)
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答え:3
- glob.glob(“*.py”) はカレントディレクトリ内の拡張子が.pyのすべてのファイルを検索し、ファイル名のリストを返します。
- アスタリスク(*)はワイルドカードとして機能し、任意の文字列にマッチします。
他の選択肢の説明:
- glob.glob(“%.py”) – %はglobパターンとしては特別な意味を持ちません。正しいワイルドカードは*です。
- glob.glob(“.*.py”) – これは.で始まる隠しファイルで、拡張子が.pyのファイルを検索します(例:.config.py)。
- glob.glob(“.py”) – これは.pyという名前のファイルのみを検索し、拡張子が.pyのすべてのファイルを検索するものではありません。
確認問題 3
を実行したとき[‘test.py’, ‘a’, ‘b’]と表示された場合test.pyの空欄➀に入る正しい記述を選択してください。
import sys
print(➀)
1. sys.args
2. sys.argv
3. sys.argument
4. sys.iter
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答え:2
– `sys.argv` はPythonプログラムを実行する際のコマンドライン引数を含むリストです。
– 最初の要素 `sys.argv[0]` はスクリプト名自体(この場合は `test.py`)で、それ以降の要素 `sys.argv[1]`, `sys.argv[2]`, … はコマンドライン引数(この場合は `a` と `b`)になります。
したがって、`python test.py a b` を実行すると、`sys.argv` の値は `[‘test.py’, ‘a’, ‘b’]` となります。
他の選択肢の説明:
– `sys.args` – このような属性はsysモジュールには存在しません
– `sys.argument` – このような属性はsysモジュールには存在しません
– `sys.iter` – このような属性はsysモジュールには存在しません
確認問題 4
次のファイルparse.pyをと実行した場合、得られる結果として正しいものを選択してください。
import argparse
parser = argparse.ArgumentParser()
parser.add_argument("--lead")
parser.add_argument("--extra")
parser.add_argument("tail", nargs="+")
args = parser.parse_args()
print(args)
1. Namespace(lead=’1′, extra=’5′, tail=[‘2’, ‘3’])
2. Namespace(lead=’1′, tail=[‘5’, ‘2’, ‘3’])
3. Namespace(lead=’5′, extra=’1′, tail=[‘2’, ‘3’])
4. Namespace(lead=’1′, extra=’2′, tail=[‘3’])
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答え:1
この問題では、Pythonのargparseモジュールを使ってコマンドライン引数をパースするスクリプトを実行しています。
- –lead 引数には、値 ‘1’ が渡されています。
- –extra 引数には、値 ‘5’ が渡されています。
- 残りの引数 2 と 3 は、位置引数 tailにリストとして渡されます。
したがって、args オブジェクトは次のようになります: Namespace(lead=’1′, extra=’5′, tail=[‘2’, ‘3’])
このため、正しい選択肢は1番です。
確認問題 5
以下のコードを実行した結果として正しいものを選択してください。
from math import sqrt, pi
print(sqrt(25), pi)
1. 5.0 3.141592653589793
2. 5 3.14
3. 4.0 3.14159
4. 5.0 2.718281828459045
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答え:1
この問題はPythonのmathモジュールを使って平方根と円周率を表示するプログラムに関するものです。
- sqrt(25): math.sqrtは平方根を計算する関数で、25の平方根は5.0です。
- pi: math.piはPythonで定義されている円周率の値で、約3.141592653589793です。
したがって、プログラムを実行すると出力される結果は5.0 3.141592653589793です。これにより、正しい選択肢は1番です。
次回は…
次回は「022_Pythonエンジニア認定基礎試験11-6~9」です。
標準ライブラリについて学びましょう!
参考資料一覧:Python3エンジニア認定[基礎試験]問題集
https://www.pythonic-exam.com
https://data-engineer-japan.com
https://mynavi-agent.jp
https://python-basic.com
https://www.tokai-bs.co.jp
https://freelance.techcareer.jp/articles/wp/skills/python/detail/550/
https://pythonzen-pep8-exam.jp/