第12章_python仮想環境とサードパーティパッケージの利用
今回の項目では、python仮想環境とサードパーティパッケージの利用ついて出題されます。
本試験の主教材である「Python3エンジニア認定基礎試験問題集」では第12章(P162~P163)の4問の内容です。
確認問題 1
Pythonの仮想環境に関する説明として正しいものを選択してください。
1. 仮想環境内でインストールしたパッケージは、システム全体のPython環境に自動的に反映される
2. 複数の仮想環境で同じパッケージの異なるバージョンを独立して管理することが可能である
3. 仮想環境を作成する際は、必ずPythonのバージョンをシステムと同じにする必要がある
4. 一つの仮想環境でパッケージを削除すると、他の仮想環境からも同じパッケージが削除される
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答え:2
1 誤り – 仮想環境内でインストールしたパッケージは、その仮想環境内でのみ有効で、システム全体には影響しません。
2 正解 – 仮想環境の主要な目的の一つです。例えば、プロジェクトAではDjango 3.2、プロジェクトBではDjango 4.1を使用するといった管理が可能です。
3 誤り – 仮想環境作成時に異なるPythonバージョンを指定することができます(python3.9 -m venvなど)。
4 誤り – 各仮想環境は独立しているため、一つの環境での変更が他の環境に影響することはありません。
ポイント: 仮想環境は、プロジェクトごとに異なる依存関係を独立して管理するためのツールです。
確認問題 2
Linux環境でPythonの仮想環境を構築・有効化する際に使用するコマンドの組み合わせとして、最も適切なものを選択してください。
1. python3 -m venv myenv
source myenv/bin/activate
2. python3 -m virtualenv myenv
source myenv/Scripts/activate
3. pip install venv myenv
source myenv/bin/activate
4. python3 -m venv myenv
myenv/bin/activate
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答え:1
各コマンドの説明
1行目:python3 -m venv myenv
- python3 -m venv:Python3の標準ライブラリであるvenvモジュールを使用
- myenv:作成する仮想環境のディレクトリ名
- このコマンドで仮想環境が作成される
2行目:source myenv/bin/activate
- source:シェルスクリプトを現在のシェルで実行するLinux/macOSコマンド
- myenv/bin/activate:仮想環境を有効化するスクリプトのパス(Linux/macOS)
- このコマンドで仮想環境がアクティベートされる
他の選択肢が不正解な理由
2:source myenv/Scripts/activate
- Scripts/activateはWindows環境のパス。Linux環境ではbin/activateが正しい
3:pip install venv myenv
- pip installは外部パッケージのインストールコマンドで、仮想環境作成には使用しない
4:myenv/bin/activate
- sourceコマンドが抜けているため、仮想環境が正しく有効化されない
仮想環境有効化の確認方法
仮想環境が有効になると、ターミナルのプロンプトに(myenv)が表示されます。
確認問題 3
pipコマンドの説明の組み合わせとして誤っているものを一つ選択してください。
1. パッケージを新規にインストールすると、最新バージョンがインストールされる。
pip install requests
2. パッケージを新規にインストールするときに、バージョンを指定してパッケージをインストールする。
pip install requests==2.27.0
3. インストール済みのパッケージを再インストールすると、自動的に最新バージョンに更新される。
pip install requests
4. インストール済みパッケージの一覧を表示する。
pip freeze
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答え:3
1. 正しい
- パッケージ名のみを指定すると、PyPIから最新の安定版がインストールされます
2. 正しい
- ==を使用して特定のバージョンを指定してインストールできます
3. 誤り
- 既にインストール済みのパッケージに対してpip install パッケージ名を実行しても、更新されません
- 「Requirement already satisfied」というメッセージが表示され、何も実行されません
- 最新版に更新するにはpip install –upgrade requestsが必要です
4. 正しい
- pip freezeでインストール済みパッケージの一覧とバージョンが表示されます
ポイント: pipは既存パッケージを自動更新しないため、明示的に–upgradeオプションが必要です。
確認問題 4
特定のパッケージ (ここではnumpy) の詳細情報(バージョン、依存関係、インストール場所など)を表示する方法として正しいものを選択してください。
1. pip details numpy
2. pip info numpy
3. pip show numpy
4. pip describe numpy
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答え:3
各選択肢の解説
1. 誤り
- pip detailsというコマンドは存在しません
2. 誤り
- pip infoというコマンドは存在しません
3. 正しい
- pip show パッケージ名で特定パッケージの詳細情報を表示できます
- 表示される情報:
- Name(パッケージ名)
- Version(バージョン)
- Summary(概要)
- Location(インストール場所)
- Requires(依存パッケージ)
- Required-by(このパッケージに依存しているパッケージ)
4. 誤り
- pip describeというコマンドは存在しません
これにて終了!!
参考資料一覧:Python3エンジニア認定[基礎試験]問題集
https://www.pythonic-exam.com
https://data-engineer-japan.com
https://mynavi-agent.jp
https://python-basic.com
https://www.tokai-bs.co.jp
https://freelance.techcareer.jp/articles/wp/skills/python/detail/550/
https://pythonzen-pep8-exam.jp/